太古の時代、人類は太陽を神と崇め「日光」を治療に利用
人間の歴史が始まって以来、全能のシンボルとして崇拝されていた「太陽」。
既に古代社会の人々は、太陽光線には健康になる作用や病気を治す効果があると信じ、積極的に利用していました。もちろん今日のように科学に基礎を置いたものではありませんが、理論ではなく実際の効果を重んじたのでしょう。
医学の父「ヒポクラテス(紀元前460年生)」が本格的に取り入れた日光療法
日光療法を本格的に医療の場に取り入れて意欲的にその効果について検討し、「日光の光と熱は、すべての創傷、骨折、破傷風等に効果がある」「筋肉の強壮をするには日光浴が絶対必要である。しかも春夏秋冬必ずその直射を受けなければならない」「脂肪性の肥満した人は、できるだけ裸で歩き回るのが良い」と述べています。
その後も多くの医師が、「如何なる患者もなるべく日光に当たるようにすべきである。傷は新しい古いにかかわらず日光に当たるのが良い。寝たきりの患者も、できるだけ日光に当てなければならない」「患者に日光浴をさせれば、内臓の分泌作用が高まり、発汗を増し、筋肉を強くし、脂肪の蓄積を防ぎ、腫瘍を縮小し、浮腫を減らす。また呼吸は深く活発になるから肺は強くなる」など述べています。
近代に入り「ノーベル医学生理学賞」を受賞
1893年にデンマークのニールス・フィンゼンが世界で初めて太陽光線と同じ連続スペクトルを強力に放射するカーボンアーク灯(フィンゼン灯)を考案しました。
フィンゼンは、それまで不治の病とされていた尋常性狼瘡(結核菌が皮膚を侵す病気)を専門的に扱う病院をオーストリアに開院し、光線療法を用いて予期した通りの治療結果を収めました。
この功績によりフィンゼンは、1903年にノーベル生理医学賞を受賞しました。
その頃の日本では
東大皮膚科の土肥慶造博士が明治41年(1908年)に、フィンゼン灯を小型に改良したカーボンアーク灯(フィンゼンライン灯)で皮膚病の治療を行いました。これが日本において初めて人工光線の医療への応用となります。
その後、昭和初期には、一般家庭でも使える光線治療器(ジュピター灯)が出現し、光線療法は家庭療法としても利用されるようになりました。
国内生産が始まる
当時の医療は、病気を身体全体として捕らえる治療法でした。そのため専門の光線療法病院も数多く建設され病気を治す効果的な手段として幅広く活用されました。
当初の機器は欧米からの輸入品でしたが、昭和7年に宇都宮義真博士が、東京光線療法研究所を設立して、現在の一部上場技術会社であるイビデン株式会社(当時のイビガワ電工)と研究開発を行い日本初の国産カーボンアーク灯が開発されました。
その後、度重なる研究開発により、機器の性能は高まり、現在では、更に進化を遂げ手動では難しかったカーボンの燃焼制御をコンピューター化することに世界で初めて成功し、誰もが簡単に取り扱えるようになり、現在に至ります。
有益な紫外線(紫外線UVA)
人間を含め動物は、紫外線UVAが皮膚に当たることで皮膚の下で神経伝達物質とホルモンとの中間的物質「生理活性物質」が作られます。その数は解明されているものだけでも50種類以上。これらが身体の様々な器官をコントロールする役割をしているのです。
例えば赤ちゃんがに適度な日光浴が必要なのは、皮膚の中にある物質をビタミンDに変え、骨へのカルシウムの沈着を促すからです。これにより、足の骨の形が変形する「くる病」(ビタミンD欠乏症)を予防しやすくなります。
可視光線の7色には意味がある
人間の目に見える光です。波長領域は400nm~800nmで、いわゆる虹の7色の色になります。
生物はこの可視光線により、昼と夜を知り、交感神経、副交感神経の切り替えを行っています。人間の場合、目から導入された可視光線は、脳の中心の視床下部に届き、自律神経に直接働きかけ、自律神経を安定させます。また、光によって生成、抑制される脳内ホルモンが注目されています。(セロトニン、メラトニン、etc)
生物に熱エネルギーを与える赤外線の作用
太陽光線の赤外線は地球全体に、限りない熱エネルギーを供給しています。もしこの赤外線が地上に届かなかったら、地球そのものが凍りついてしまいます。波長領域は800nm~5000nmで、大きく分けて近赤外線、中間赤外線、遠赤外線に分類されます。
地球上のすべての生物は、この太陽の赤外線を利用し、体内に熱エネルギーとして取り込んでいます。赤外線の特徴としては、浸達性があることと、濃色(黒色)に吸収されやすいことです。
人体の場合、体内に最高15cmまで到達し、熱エネルギーに変わります。
頭蓋骨も透過します。
免疫と太陽光線
人間の進化の過程で、細菌やウイルス、ガン細胞から自己を守るために、複雑かつ高度な自己防衛システムが培われました。これを免疫機構と呼びます。
免疫とは、侵入した細菌やウイルス、ガン化した細胞を攻撃し、排除する生体に備わった最も重要な機関です。これは人間の進化の過程で光線(太陽光線)と密接に関わりを持ってきました。
まず、紫外線が皮膚に当たるだけで、自然免疫の好中球は3倍の食菌力になります。
その後、紫外線の光化学作用によって皮膚下で、ビタミンD3というホルモンが合成されます。
免疫細胞はビタミンD3の直接作用によって、さまざまな免疫細胞に分化してその役目を果たします。
また、ビタミンD3の間接作用によって、ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化します。
現代人の悩み「自律神経」のアンバランス
日光のエネルギーは生理学的な活動や気分に影響を与えるだけにとどまらず、すべての生命維持機能を安定させ体を健康にさせます。人体は日光に当たると、活動していない時の心拍数、血圧、呼吸速度、血糖値、また運動後の乳酸は下がり、精力、筋力、忍耐力、耐ストレス性、血液の酸素吸入量、運搬量は上がります。
反対に日光に当たる機会が少なくなると、気分が優れず、いら立ち、攻撃性が増し、疲労感、不眠症、うつ病、アルコール依存症、自殺生殖力の減退、多種多様な病気や症状が増えてきます。
近年、光線が人間の情緒に深く関係し、精神的、肉体的に大変大きな影響を与えている事実が一層明らかになり光線の有益性はますます高くなりました。
有益紫外線
(※ビタミンD関連化合物他)
・細胞分化誘導作用
可視光線
赤外線
アーク光線治療器は、 この光の集合体の波長領域を、4種類の医療用高純度カーボンの組合せと、コンピューター制御によって、コントロールし症状別に適した波長で施術できます。
純度99%以上の高純度炭素に数十種類の様々な発光元素を独自のノウハウで混合させて、要望にに適した質の高い光を作りだす、世界最上級の医療用カーボンを使用しています。(純国産 一部上場企業で開発製造)
※安価で不純物の多い粗悪なカーボンは、効果が得られないだけでなく、不完全燃焼により有害大気物質を放出しますのでご注意ください。 また、燃焼効率が悪いため、消耗のスピードが速く、結果としてコスト高となります。ジョイントも不可です。